屋根の上で邪気を払う鍾馗(しょうき)さん。

こんにちは、連日猛暑日が続いてますね。お盆休みまであと少しなんとか乗り切っていきましょう。お盆が過ぎても暑いけどね。

屋根の上には様々な縁起物の瓦があります。みなさんよくご存知の鬼瓦もその一つで邪気から家を守るために主に屋根の棟の端に飾られます。鬼瓦の歴史はかなり古く日本最古の瓦が今の屋根の上で使われている奈良県の元興寺の屋根にも当然鬼瓦があり、元興寺は588年の建立なので日本に瓦が伝来した時にはすでに鬼瓦があったと考えられます。

鬼より強い鍾馗(しょうき)さん

鬼瓦と同じような役割で近畿地方特に京都市内の町家の屋根にあるのが見かけられることがあるのが鍾馗(しょうき)さん。

鍾馗の縁起については諸説あるが、もともとは中国の唐代に実在した人物だとする以下の説話が流布している。ある時、唐の6代皇帝玄宗が瘧(おこり、マラリア)にかかり床に伏せた。玄宗は高熱のなかで夢を見る。宮廷内で小鬼が悪戯をしてまわるが、どこからともなく大鬼が現れて、小鬼を難なく捕らえて食べてしまう。玄宗が大鬼に正体を尋ねると、「自分は終南県出身の鍾馗。武徳年間(618年-626年)に官吏になるため科挙を受験したが落第し、そのことを恥じて宮中で自殺した。だが高祖皇帝は自分を手厚く葬ってくれたので、その恩に報いるためにやってきた」と告げた。
夢から覚めた玄宗は、病気が治っていることに気付く。感じ入った玄宗は著名な画家の呉道玄に命じ、鍾馗の絵姿を描かせた。その絵は、玄宗が夢で見たそのままの姿だった。
この伝説はやがて一般に広まり、17世紀の明代末期から清代初期になると端午の節句に厄除けとして鍾馗図を家々に飾る風習が生まれた。
Wikipediaより引用

歌川国芳画『鍾馗』

歌川国芳画『鍾馗』

昔京都の三条の薬屋さんが大きなお店を建てて立派な鬼瓦を屋根に葺いたそうで、その鬼瓦に向かい合った家の人が突然原因不明の病に倒れてしまい、どうやらこれは向かいの薬屋さんの屋根の鬼瓦が払った邪気が向かいの人に悪い影響を与えているからに違いないと考えて、鬼よりも強い鍾馗さんを向かいの鬼瓦と向かい合わせておいたところたちまち病が治ったという話から鍾馗さんを屋根に置くという風習が伝わったとされています。
今でも京都に昔からある町家の屋根に鍾馗さんがあるのを見かけることができるので是非探してみてください。だいたい20cmぐらいの鍾馗さんが多いようです。
このような感じで屋根に置かれていることが多いです。

このような感じで屋根に置かれていることが多いです。

今まだに一度だけ屋根に鍾馗さんを置いたことがあります。

4年前にお客さまのお宅の蔵の屋根を葺き替えをした時に、蔵の屋根の棟に約80年前の鍾馗さんが近くのお寺の屋根の大きな鬼瓦と向かい合わせで置かれていました。
葺き替えをする時に一度外して屋根の上から降りていただき、綺麗に焼き直しをして綺麗にしてから再び屋根の上に置かせてもらいました。

屋根の上で邪気を払っています。

屋根の上で邪気を払っています。


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岡 公司
播州瓦工業株式会社 専務取締役 岡 公司です。 生まれ故郷、国産みの島淡路島の土から生まれる瓦の独自の価値をもっと伝えたくて瓦の価値を伝えることをメインにブログを書いてます。 自分の好きな事、楽しい事をFacebook、Twitter、Instagram、ブログ、ニュースレターで発信しています。 エクスマ75期 ニックネームは小池さんです。