見た目は瓦だけど瓦じゃない、そんな屋根材の正体は

半年分ぐらいの屋根点検をここ2週間の間にやってるんじゃないのってぐらい屋根の点検をしている今日この頃で、基本的には瓦屋根の点検が多い中でごく稀に瓦屋根じゃない屋根も点検することがあります。
それも最初から瓦屋根じゃないとわかってるんじゃなくて、屋根の上に上がって見たら瓦じゃなかったってことが。

下から見ると瓦なんだけど

お客さんも自分の家の屋根の上には瓦が乗ってると思ってる。なんの疑いもなく。
中古の家を購入したのならわからなくもないけど、新築で建てた家なのに瓦じゃないとは思ってもなかったってことがあります。

ほぼ毎日屋根に上がって瓦を見て、触れて、瓦と接しているボクでも下からパッと見て「あー瓦やな」って思ってもよく見てみると瓦じゃなかったってことが結構あるんです。

別に誰も騙そうとしてるわけじゃないんだけど、なんか「騙されたー」「チクショー」ってちょっと悔しくなることがあったりなかったり。

18

離れて見ると瓦なんだけどね。
普通の人が見ると近くで見ても瓦なんだけどね。

見た目は瓦だけど瓦じゃない、そんな屋根材の正体は

本当に下から見ただけでは見分けがつきにくい屋根材で、近づいてよく見てみるとちょっと違和感があって、瓦のような重厚感がなくて、なんか軽そうな感じがして、色褪せてるところがあったりする。そんな屋根材の正体はセメント屋根材なんです。

3

瓦と違って全然重厚感がなくて、色にもツヤがなくて、ザラザラしてる感じ。

この屋根材はセメントを瓦の形にプレスして作っているセメント屋根材なんです。

見た目は瓦と同じ形をしてるから、お客さんも自分の家の屋根は瓦だと思い込んでしまってることがあります。ボクも屋根に上がってから気がつくこともあります。

この屋根材が実は結構あるんです。

屋根の点検や調査、修理などを依頼してくださるお客さまで、「家の屋根は瓦屋根なんだけど」って言われて見に行かせてもらうと形は瓦だけど、セメント製品だったっていうことがあるんです。

6年前の東北の地震で仙台に屋根の復興の手伝いに行かせてもらった時にこの屋根材が多くて修理するのに苦労しました。
形状はほぼ瓦と同じだけど、ちょっとこのセメント屋根材の方が大きいので一部だけ割れたところを瓦で代用するということができないんです。

兵庫県内でもこの屋根材が多くつかわれている古い団地があって、この屋根材が使われている家は建ててから30年以上経っている家がほとんどで、お客さんは瓦だと思っているから他の屋根材よりも耐久性があると考えられているからメンテナンスをすることなく、劣化が進んでしまっているケースが多いんです。

瓦の形をしていてもセメント製品なんで、他のセメント屋根材やスレート屋根材と同じように再塗装をしなければどんどん劣化していってしまいます。
そしてセメント屋根材には瓦ほどの耐久性がないから30年ぐらい経っていれば新しい屋根材への葺き替えを考えなくてはなりません。

屋根材によって様々なメンテナンスが必要になることがあるので、自分の家の屋根はどんな屋根材か確認しておくことをおすすめします。


The following two tabs change content below.
岡 公司
播州瓦工業株式会社 専務取締役 岡 公司です。 生まれ故郷、国産みの島淡路島の土から生まれる瓦の独自の価値をもっと伝えたくて瓦の価値を伝えることをメインにブログを書いてます。 自分の好きな事、楽しい事をFacebook、Twitter、Instagram、ブログ、ニュースレターで発信しています。 エクスマ75期 ニックネームは小池さんです。