ちょっと怖い屋根の上で起こる毛細管現象とは

今日の日中の移動の車内があまりにも暑くて、ついに車のクーラーのスイッチを押してしまったオカです。
まだまだ夏本番の暑さには程遠いですけど、今から今年の夏のことを考えると気が遠くなりそうです。今年の夏がくるかと思うと逃げたくなります。

ちょっと怖いけど屋根材のリアルな話。

そんな今日はちょっと怖いけどリアルな話。

よく仕事で古いスレート屋根材を新しい屋根材に変えるって仕事をするんです。
古いって言ってもたかだか20年程度なんですけどね。
ところがこのたった20年でもその古いスレート屋根材を剥がすとかなりの確率で屋根材の下の野地板が腐ってブヨブヨになっちゃってるんです。特に元のスレート屋根材の色が剥げて再塗装をしている場合は確実になってます。
屋根の上を歩いていると野地板がブヨブヨになっている場所はすぐにわかります。
足で踏むと屋根が凹みますからね。

これって怖くないですか!

だって人が歩いただけで屋根が凹むんですよ、ダメでしょう!

屋根がブヨブヨになる原因は

こうなっちゃう原因は毛細管現象と言われる水が吸い上げられる現象で屋根材と屋根材の重なりから水が吸い上げられその水が屋根材を固定している釘を伝って防水紙を抜けて野地板を濡らしてしまうからなんです。

20160424173956

毛細管現象で屋根材の重なりから吸い上げられた雨水

↑この写真で毛細管現象で水が吸い上げられているのがわかります。茶色く変色しているところまで水が吸い上げられています。この写真ではかろうじて釘にまで水は届いていませんが、

20160424174029

毛細管現象で吸い上げられた雨水で錆びた釘

↑この写真では確実に水が釘に届いくところまで吸い上げられています。

すると釘を伝わって野地板に水が伝わり雨漏りの原因にもなります。
水に濡れた野地板が腐食すると野地板の強度がなくなり屋根に歪みが出てくるといった原因にもなることがあります。

20160424174343

屋根材から入った雨で腐食した野地板

写真のように野地板が黒くなっているのは全て毛細管現象によって屋根材の隙間から吸い上げられた水が屋根材を固定している釘を伝わって野地板にまで達した水が原因です。

このような状態がスレート屋根材の場合かなりの確率で起こっています。スレート屋根材の毛細管現象を止める方法はないですからね。

基本的に毛細管現象で屋根材と屋根材の重なりから吸い上げられた水は時間をかけてゆっくりと排水するのを待つしかないって怖くないですか?

何かの拍子で吸い上げられた水が釘穴に届くと屋根材の裏に水が入るんですよ!

すべてのスレート屋根材で毛細管現象は起こってます。だからといってすべてのスレート屋根材の野地板が水に濡れて腐蝕してしまうとは言い切れませんがある程度の野地板の劣化はかなりの確率で起こってしまいます。

特にスレート屋根材の場合、屋根の勾配が3寸ぐらいのことが多く勾配が緩いと余計に水の流れがゆっくりになるので毛細管現象が起こりやすくなります。

新築で家を建てる時や屋根を葺き替えをする時にスレート屋根材を選ばれる時にはちゃんとスレート屋根材の良い点、悪い点を十分に理解した上で選んで下さいね。


The following two tabs change content below.
岡 公司
播州瓦工業株式会社 専務取締役 岡 公司です。 生まれ故郷、国産みの島淡路島の土から生まれる瓦の独自の価値をもっと伝えたくて瓦の価値を伝えることをメインにブログを書いてます。 自分の好きな事、楽しい事をFacebook、Twitter、Instagram、ブログ、ニュースレターで発信しています。 エクスマ75期 ニックネームは小池さんです。