気候風土が変われば瓦も変わる。瓦が変われば風景も変わる。

日に日に寒くなっていきますね。
ボクの住んんでる兵庫県南部はそれほど寒い地域でもないし、雪なんてめったに降らない地域なんで、たまに雪なんか降って積もった日には子供は大喜びしてすぐ雪だるまを作り始め、車はスタッドレスタイヤなんか履かないし持ってもないからすぐに道が大渋滞になってしまうという比較的気候が穏やかな地域なんです。

同じ兵庫県でも南部と北部とでは屋根の景観が違う

瀬戸内海に面した兵庫県南部と日本海に面した兵庫県北部とでは気候が全く違う。

たまに仕事やプライベートで北部へ行くことがあるんですけど、車で南部から北部を目指して北上していくにしたがって、南部では全くと言っていいほど見かけることのない雪止瓦がある家が徐々に増えていったり、南部ではほとんど見かけることがないけど北部では石州瓦という島根県の石州地方で作られる寒さに強い瓦が使われていているので、石州瓦独特の釉薬の赤みな瓦屋根や黒く光った色味の瓦屋根が増えて同じ兵庫県でも全く違う屋根の景観を楽しむことができたりするんです。

雪が降る地域と降らない地域では使う瓦が違う

代表的なのが、雪止瓦。
兵庫県南部では全く使うことがない雪止瓦ですが、兵庫県の中部辺りから雪止瓦がある屋根が増え始めるのでうちの会社でも年に数回施工することがあります。

雪止瓦は屋根に降り積もった雪がまとまって落雪することを防ぐための瓦で普通の瓦に半丸や四角の取っ手のような形の出っ張りがついている瓦で、その出っ張りで雪が落ちるのを防ぎます。

p1000041-%e3%81%ae%e3%82%b3%e3%83%92%e3%82%9a%e3%83%bc

冬に雪が積もる地域の人にとっては屋根に雪止瓦があるのが当たり前の風景も雪が積もることのない地域に住んでいる人から見ると屋根に変わった瓦があるなーって風景になったりする。

さらには今年初めて知った大量の雪が屋根に降り積もる地域で使われることがある瓦に雪割瓦という瓦があるんです。

20160701162617

雪割瓦 

雪割瓦は、写真で見てもわかるように、棟(屋根の一番上の部分)に使う丸い瓦に魚のヒレのようなものがついていて、棟に積もった雪をヒレの部分で左右に分けて落として、棟を雪の荷重から守るための瓦だそうです。つまり豪雪地で使われる瓦なんです。(他の地域でも使われているかもしれません)
この瓦が屋根にある風景をまだ実際にこの目で見たことがないけどきっと同じ瓦屋根でも全く違う風景になるんだろうと考えたりもして、そう考えるとたかが瓦だけでも日本全国でその地域特有の瓦屋根の風景があったりして面白いなと思ったりもして。

気候風土が変わると、使う瓦が変わる。使う瓦が変わると風景が変わる。

日本の国土なんかたかがしれてるのに、地域によって気候風土が全く違う。
その地域の気候風土に適した独自の瓦文化、屋根文化があって同じ瓦屋根でも全然違う風景を見ることができる。

どこかに旅行に出かけた時なんかにふとそんなことを感じてもらえることができたら屋根に瓦に携わる仕事もしているものとして嬉しかったりするんです。


The following two tabs change content below.
岡 公司
播州瓦工業株式会社 専務取締役 岡 公司です。 生まれ故郷、国産みの島淡路島の土から生まれる瓦の独自の価値をもっと伝えたくて瓦の価値を伝えることをメインにブログを書いてます。 自分の好きな事、楽しい事をFacebook、Twitter、Instagram、ブログ、ニュースレターで発信しています。 エクスマ75期 ニックネームは小池さんです。