誰の話を信じればいいのかわからなくなったお客さまから相談されました。

今日の朝、屋根の点検、調査を依頼していただいたお客さまのお宅に伺って、お客さまからいろいろと話を聞いていると、

最初は「近くで工事してるからついでに見てあげるわ」っていう訪問業者に
「屋根をこのままにしてると雨漏りするよ」って言われ。

次に来た訪問業者に屋根の漆喰が痛んだところがあるから3,000円で直してあげるからと言われて、3,000円で直してもらい。全部漆喰を直すなら300,000円かかると言われ。

心配になって近くのリフォーム屋さんに相談したら、「もう古いくて同じ瓦がないから、どうせだったら葺き替えた方がいいよ」「地震が怖いから軽い屋根材に葺き替えた方がいいよ」と言われ。

お客さまはもう誰の話、誰の意見を信じたらいいのか、わからなくなり心配になって屋根の専門家の意見を聞きたいということで、ネットで検索してホームページを見て、ブログを読んでボクに相談してくれました。

本当のところはどうなのか

屋根に上がって点検、調査した結果、瓦に痛みはないものの、確かに漆喰はところどころビビ、割れ、剥がれ等の劣化があって漆喰を塗り直した方がいいのは確かでした。

最初の訪問業者の言う、「このままにしてると雨漏りする」というのもあながち嘘ではなかったです。ですが、最初の業者は修理工事の提案も見積もりも何もなくそのまま帰って行ったそうです。

次の業者の3,000円で直したという漆喰は、

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確かに漆喰を直した?形跡がありました。

けど何でそこだけ?他にも痛んでるところあるよ!

で、全部の漆喰を直すんだったら300,000円?2人で1日で終わるような漆喰工事が300,000円? さすがにちょっと高すぎじゃないですかね。

最後のリフォーム屋さん、
「もう古いくて同じ瓦がないから、どうせだったら葺き替えた方がいいよ」って、この瓦まだまだありますよ。今でも作ってますよ。
「地震が怖いから軽い屋根材に葺き替えた方がいいよ」って、まあその提案はわからなくもないけど。

ボクの点検、調査の結果は、漆喰の痛みは確かにあって、漆喰の塗り替えはしておいた方がいいから、漆喰の塗り替え工事の提案、見積もりをさせてもらいます。
300,000円もかからない、その約4分の1の金額ぐらいかな。

お客さまの話を聞いてる?本当にお客さまのためを思ってる?

今回のお客さまは屋根について、瓦について、ボクを含めて4者の意見を聞いたことになります。けど、ボク以外の3者はお客さまの話を聞いたの? お客さまのために点検、調査をしたの?

お客さまは、今特に雨漏りしてないし、後10年ほどしか住まないし、昭和60年に建てた家って言われてるからそれほど弱い耐震性でもないだろうし、ということは現状の瓦のままで痛んでいる漆喰の修理だけで十分なはずです。

点検、調査することも大事だけれど、仕事を取って利益を出すことも大事だけれど、それ以上にお客さまの話をじっくり聞いて、本当にお客さまのためになることを提案することの方が大事じゃない。


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岡 公司
播州瓦工業株式会社 専務取締役 岡 公司です。 生まれ故郷、国産みの島淡路島の土から生まれる瓦の独自の価値をもっと伝えたくて瓦の価値を伝えることをメインにブログを書いてます。 自分の好きな事、楽しい事をFacebook、Twitter、Instagram、ブログ、ニュースレターで発信しています。 エクスマ75期 ニックネームは小池さんです。