本来屋根材が持つ機能を正しく理解することで、将来かかるコストが変わるかもしれない。

年々瓦の需要が減っていて、40年前の出荷数と比べるとなんと約4分の1にまで減ってきています。人口の減少、生活スタイルの変化、景気等によって新築の着工戸数も減ってるんで瓦の出荷数も減るのは当然なんですが、それ以上に度重なる地震の被害による瓦離れ、瓦以外の屋根材の台頭、進化。

本来屋根材の持つ機能を損なってでも安く、軽くを追求し、その時代時代の流行の住宅スタイルに似合う新しい屋根材へと需要が変わってきています。

本来屋根材に求められる機能は、雨風から家を守ることはもちろんのこと、夏の暑さを和らげ、冬の寒さをしのぐことも重要な役割の一つです。
しかもその機能を長く持続させる耐久性も屋根材に求められることです。

度々このブログでも書いているように、安くて軽く施行も早いスレート系屋根材、セメント系屋根材、金属系屋根材は瓦ほどの耐久性はありません。

耐久性が無いということは将来のメンテナンスにかかる金額が変わってきます。

家を建てるなら将来にかかるコストも重要です。

どんなに頑丈な建物でもメンテナンスを欠かすことはできません。

もちろん屋根も例外ではありません。
屋根のメンテナンスに将来どれぐらいの金額がかかるのか、新築で家を建てる時にはほとんどの人が気にしていないし、ハウスメーカー、工務店も考えていないでしょう。

屋根のメンテナンスにかかる金額は、屋根材によって大きく変わってきます。

わかりやすく瓦とスレート系屋根材で新築で家を建ててから30年経過してとして、メンテナンスにかかる金額を比較すると。

新築で家を建てる時には瓦の方が高くなりますので仮にスレート系屋根材との差額が20万円と仮定します。
瓦は10年ごとに点検、調査、修理をしたと仮定して新築時のスレート系屋根材との差額20万円を入れてもおおよそ30万円。
(特に修理することがなければ一切費用がかからない場合がほとんどです。)

1419556419024958000

本来の屋根材の機能を兼ね備えている瓦

一方スレート屋根材は新築から10年から15年後に一回目の再塗装が必要になるので最低でも30万円。その後10年から15年後に二回目の再塗装が必要になるのでさらに30万円。

塗装が剥がれて基材の色が出てます。

スレート屋根材は、再塗装をしないとどんどん耐久性が失われていきます。

30年でメンテナンスにかかる金額が倍変わってきます。
瓦で特に修理することがなければ0円のこともあるので、新築時の差額20万円が必要でも40万円の差が出てくることになります。

しかも30年以上住むと仮定すると、瓦はまだまだ耐久性があるのに対してスレート系屋根材は屋根材の葺き替えを検討しなくてはならない時期になります。

その費用まで計算に入れると瓦とスレート系屋根材とでは将来にかかるコストが明らかに変わってきます。

30歳で家を建てたとして、30年後は60歳です。
60歳の時に屋根のメンテナンスにどれだけの金額をかけることができるのか、どれだけの金額をかけないといけないのか。

当然家のメンテナンスが必要なのは屋根だけじゃないですよね。
屋根以外にも中も外もメンテナンスしなければならないところがあります。

将来家のメンテナンスにどれだけの金額をかける必要があるのかを考えると、屋根のメンテナンスにかかる金額は低い方がいいですよね。


The following two tabs change content below.
岡 公司
播州瓦工業株式会社 専務取締役 岡 公司です。 生まれ故郷、国産みの島淡路島の土から生まれる瓦の独自の価値をもっと伝えたくて瓦の価値を伝えることをメインにブログを書いてます。 自分の好きな事、楽しい事をFacebook、Twitter、Instagram、ブログ、ニュースレターで発信しています。 エクスマ75期 ニックネームは小池さんです。