混ぜ葺き(何色かの色の違う瓦を混ぜて使うこと)

当たり前のことだけど屋根に瓦を並べるのは、「瓦を手に取って屋根に置いて釘を打つ」何度も何度もこの作業の繰り返しで、瓦の種類によって下から上へ並べたり、右から左へ並べたり、左から右へ並べたりと並べる方向は変わるけど「瓦を手に取って屋根に置いて釘を打つ」という作業は変わらない。結構単純作業の繰り返しなんです。
でもたまに単純作業の中に頭を悩ませる作業が入ることがあります。

それを無理やり文字で表現するならこんな感じ

「取って置いて打つ、取って置いて打つ、取って戻して、取って置いて打つ、取って戻して、取って置いて打つ、取って置いて打つ、取って置いて並べた瓦を見渡して打つ、取って置いて打つ・・・」

文字で表現する限界を感じますけど、屋根に瓦を並べる単純作業の「瓦を手に取って屋根に置いて釘を打つ」に「色を選択する」というなかなか悩ましい作業が入るとこんな感じになります。

色を混ぜて葺くから混ぜ葺き

普通は屋根に並べる瓦は単色を使うので瓦を並べる作業に「色を選択する」という作業は入らないんですが、たまに複数の色の違う瓦を決められた割合で混ぜて使うことがあるんです。大体は2色だったり3色だったり。
混ぜる割合は2色だと、5対5、6対4、7対3、8対2、9対1、3色だと、6対3対1、7対2対1、8対1対1などなど。

どんな瓦でも混ぜて使おうと思えば使うこともできるんですが、基本的には混ぜ葺きに適したランダムな感じの色で似たような色合いの赤っぽい瓦、黄色っぽい瓦、茶色っぽい瓦を混ぜて使うことが多いです。

新東株式会社 S形瓦セラム21 素焼き:ユーロピーチ 7:3

新東(株) S形瓦セラム21
素焼き:ユーロピーチ 7:3

例えば上の写真の屋根に使っている瓦は、新東株式会社 S形瓦セラム21という瓦の素焼き、ユーロピーチという2色を 7対3の割合で混ぜて使ったり。

(株)鶴弥 スーパートライ110サンレイ ティエラレッド、ティエライエロー、ティエラホワイト 5:2.5:2.5

株)鶴弥 スーパートライ110サンレイ ティエラレッド、ティエライエロー、ティエラホワイト 5:2.5:2.5

(株)鶴弥 スーパートライ110サンレイという瓦のティエラレッド、ティエライエロー、ティエラホワイトの3色を5対2.5対2.5の割合で使ったり。

このように赤、茶、黄色系の瓦を複数色混ぜて使うと、屋根が紅葉した木々のような鮮やかな色合いになるし、同じ形の瓦を使っても混ぜる色、混ぜる割合が変わるとまた違った色合いになって屋根を自分好みの色合いにすることもできるんです。

悩ましい作業

ところがこの瓦を混ぜ葺きのする場合、色の選択、色の割合はお客さんに決めてもらうのですが、実際に屋根の上のどこにどの色を置くのかを決めるのは屋根屋の仕事で、現場に入ってくる瓦はそれぞれの色で別れて入ってくるからその段階では混ざってないんです。
屋根の上にそれぞれの色の瓦を上げて、瓦を並べる時に配色の割合を頭に入れつつ「取って置いて打つ」の単純作業に「色を選択する」作業が入ることで途端に悩ましい作業になるんです。

「取って置いて打つ、取って置いて打つ、取って戻して、取って置いて打つ、取って戻して、取って置いて打つ、取って置いて打つ、取って置いて打つ前に並べた瓦を見渡して打つ、取って置いて打つ・・・」

同じ色が並びすぎるのも変だし、同じパターンで色を変えるのも変、縦列、横列ばかり気にしていたら斜めに同じ色が揃うことがあってそれも下から見たら屋根に筋が通って見えるから変。全体的に適当にランダムに混ざるように置くのが意外と悩ましいんです。

まとめ

屋根に瓦を混ぜ葺きで使って屋根屋を悩ますのもオススメですよ。
って書くと混ぜ葺きをするのは遠慮してねって感じになっちゃうけど、混ぜ葺きを綺麗にランダムに施工するのも屋根屋の腕の見せどころだから遠慮せずに混ぜ葺きを選んで見てくださいね。


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岡 公司
播州瓦工業株式会社 専務取締役 ゴルフ好きな屋根屋の岡 公司です。 屋根工事という仕事を通じて屋根に関すること、瓦の独自の価値をもっと伝えたいという思いでブログを書いてます。 仕事と同じくらい、いや仕事よりも好きだったりするゴルフのことも発信してたりもして、とにかく自分の好きな事、楽しい事をFacebook、Twitter、Instagram、ブログ、ニュースレターで発信しています。

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