ついについに初優勝を果たした香妻琴乃プロ

ついについに初優勝を果たした香妻琴乃プロ

ずっと優勝は目前、優勝は時間の問題と言われ続けていた香妻琴乃プロがウェイティング(出場権を持たない選手が欠場者などで繰り上がりで出場できる可能性があることに賭けて待つこと)から出場した「マンシングウェアレディース東海クラシック」で最終日、首位と3打差からスタートし8打縮める64でラウンドし、ついにツアー初優勝。

マンシングウェアレディース東海クラシックでツアー初優勝を果たした香妻琴乃プロ

マンシングウェアレディース東海クラシックでツアー初優勝を果たした香妻琴乃プロ photo by GDO

 

最終ホールをバーデーで上がり、スコアを−15としクラブハウスリーダーで後続から追い上げてくる選手とのプレーオフを想定してずっとパッティンググリーンで練習をしていた香妻琴乃プロ。それもそのはず1打差で最終組から追い上げてくるのは日本ツアー通算27勝、今シーズン4勝の実力者アン・ソンジュ選手。
18番ホールで行われるプレーオフでのパットを想定してフックラインの練習を繰り返していた。
絶対にプレーオフに勝つ為に黙々と練習を繰り返していた。

結果、アン・ソンジュ選手が18番でバーディーパットを決めることができずにプレーオフを戦うことなく香妻琴乃プロの初優勝が決まったんですが、ホールアウト後も集中力を切らすことなくプレーオフに備えていた香妻琴乃プロの初優勝へかける強い思いを感じました。

アン・ソンジュ選手が18番のバーディーパットを外したことを聞いた瞬間の香妻琴乃プロは、嬉しさの感情を表情に出すことなく冷静に結果を受け止めているように感じましたが、キャディーさんから「ゴルフをしていて良かったね」と声をかけられると一気に感情が溢れ出し涙を流していました。

二度のプレーオフでの敗退

プロテストに合格しプロゴルファーとなるもののツアーで優勝どころか、レギュラーツアーに出場することすら叶わない選手が圧倒的に多数を占めるプロゴルフの世界。そんな中プロ入り7年目で初優勝を飾ることは決して珍しいことではない。ではなぜ香妻琴乃プロの初優勝がクローズアップされるのか?

アマチュア時代からナショナルチームのメンバーになるなど実力者で注目を集める選手だった香妻琴乃プロは2011年にプロテストに合格し、2014年には「サマンサタバサレディース」と「ミズノクラシック」でプレーオフに破れての2位になるなどあと一歩のところで初優勝を逃してきた。その年は22試合に出場し7試合でトップテン入りし賞金ランキング19位でプロ入り3年目で初のシード権を獲得。2015年も31試合に出場しトップテン入り3回などで賞金ランキング48位で2年連続シード権を獲得とプロ入り3年目の選手としてはかなり優秀な成績を収めていた。

2014年の2度の2位と2年間でトップテン入り10回の活躍もあって、優勝は間近、時間の問題と言われるようになる。
しかし2016年はトップテン入りを4回果たすも予選落ちも多く、賞金ランキング52位でシード権を失ってしまう。さらに2017年には33試合に出場するも15試合で予選落ちし、シード権復活を果たすことができず、2018年は出場権を争うQTでもサードQTで敗退し、推薦で出場できるレギュラーツアーと2014年以来の下部ツアーのステップアップツアーへの出場となってしまう。

2014年に初優勝が目の前にあって手が届きそうだった選手がわずか3年でシード権を失って出場する機会を失ってしまう。
人気があり実力もあるが故にスポンサー契約は7社。そんなスポンサーや成績が悪くてもずっと応援し続けてくれるファンに申し訳ない。そんな気持ちが自らを追い詰めていってしまう。

ゴルフが嫌いになった時期もあった

優勝後のインタビューで「ゴルフが嫌いな時期もあった」と答えていましたが、今年のステップアップツアー「ECCレディスゴルフトーナメント」(荒天のため競技不成立)のボランティアスタッフをしている時に香妻琴乃プロの練習を見かけましたが、他の選手が笑顔で楽しそうに練習している中、香妻琴乃プロはずっと笑顔を見せることなくどこか悲壮感さえ感じさせるぐらいで、もちろん集中して練習をしているからこそなんだろうけど、ゴルフが楽しくなさそうな感じがしました。ステップアップツアーのテレビ中継の解説で岡本綾子さんも「香妻選手は楽しくなさそうにゴルフをしてますね」って言われていて、香妻琴乃プロはゴルフを楽しむことができてなかったんでしょうね。

でも今日の最後のバーディーパットを打つ前に「キャディさんに最後ぐらいは楽しく打とうねと言われていた。入っても入らなくても、自分の思った通りに打てたらいいかなと思っていた。入ってくれてうれしかった。」と、優勝インタビューで香妻琴乃プロの口から楽しくという言葉を聞くことができてよかったと思います。

この先ずっとゴルフを嫌いになることなく、楽しく笑顔でプレーする香妻琴乃プロを見たい。
初優勝という呪縛から解き放たれ、スポンサーやファンの期待に応えることができたことで香妻琴乃プロは本当のトッププロとしてこれからさらに大きく羽ばたくような気がします。
そんな香妻琴乃プロのこれからの活躍を期待しています。


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岡 公司
播州瓦工業株式会社 専務取締役 ゴルフ好きな屋根屋の岡 公司です。 屋根工事という仕事を通じて屋根に関すること、瓦の独自の価値をもっと伝えたいという思いでブログを書いてます。 仕事と同じくらい、いや仕事よりも好きだったりするゴルフのことも発信してたりもして、とにかく自分の好きな事、楽しい事をFacebook、Twitter、Instagram、ブログ、ニュースレターで発信しています。

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