ROOGAという屋根材について
最近は屋根の葺き替えのことについて屋根材や料金のことをインターネットで調べられる方が多くなりました。弊社のホームページやSNSも多くの方に見ていただいていて、ホームページ、SNS経由でのお問い合わせ、ご相談も多くなりました。
そんな中お問い合わせ、ご相談が多い屋根材がKMEW(ケイミュー株式会社)という住宅用外装建材のメーカーのROOGA(ルーガ)という屋根材。
KMEW(ケイミュー株式会社)は株式会社クボタと松下電工株式会社が2003年に統合した住宅用外装建材メーカーで、スレート屋根材で一番多く使われているカラーベストはKMEWの屋根材です。
Contents
ROOGA(ルーガ)
ROOGAは2007年に発売された比較的歴史の新しい屋根材で、和瓦のような波形形状の「雅」、平板瓦のような板状の「鉄平」の2種類があり、スレート屋根材よりも軽く、瓦のような厚みがあって重厚感がある屋根材です。
無機材(セメント)に樹脂と繊維を混合した素材で衝撃に強く、踏みつけても叩いても割れることはありませんが、屋根の形状に合わせての切断などの加工は容易にできるようになっています。
割れない軽いのに頑丈
強くて頑丈なのに軽い理由は、セメントに繊維を混合したこと。
瓦やスレート屋根材、セメント屋根材は硬いけど衝撃には弱い屋根材ですが、ROOGAは素材に繊維を混合させたことで衝撃が加わっても素材がたわんで衝撃を吸収して割れにくくなっています。
瓦のように厚みがあるのに軽い理由は、セメントに樹脂を混合したこと。
実際にROOGAを手にとってみると、その軽さに驚きます。瓦の2倍以上の大きさなのに重さは瓦1枚とほぼ同じ約3kg。単純に計算しても同じ屋根の大きさなら瓦の1/2の重さになります。素材に樹脂を混合させ発泡させることで素材内に気泡を作ることで軽さを実現させています。
ROOGAはこんな方におすすめ
うちの会社でもここ3、4年ROOGAを施工することが多くなってきていて、当初は屋根の葺き替え工事でROOGAを施工することが多かったのですが最近では新築の屋根に使われることも増えてきました。とはいえやはり問い合わせや相談をいただくのは屋根の葺き替えにROOGAを検討しているという方が多いです。
地震に備えて屋根を軽くしたい
ROOGAの魅力はやはり軽さ。
耐震性に不安がある建物の場合はやっぱり屋根にかかる重量は軽い方がいいので、軽い屋根材に葺き替えをしたいと考えてる方はROOGAを検討されることをおすすめします。
薄い屋根材は好きじゃない
スレート屋根材や金属屋根材のような薄い屋根材は、「なんだか頼りなくて」、「なんだか安っぽくて」、というお客さんは結構おられます。特に瓦から葺き替えをされる場合は薄い屋根材に抵抗がある方が多いです。
ROOGAは瓦と同等の厚さがある屋根材なので薄い屋根材は好きじゃないという方におすすめです。
暑さや雨音が気になる
「スレート屋根材や金属屋根材にすると建物の中が暑くなる。雨の音が大きくなる。という話を聞いたんだけど」こういう相談もよくされます。確かにスレート屋根材や金属屋根材は屋根の野地板と屋根材の間に隙間がないので建物内の温度が上がりやすく、雨音も伝わりやすいです。
ROOGAは瓦と同じように屋根材と屋根の野地板の間に隙間があるのでスレート屋根材や金属屋根材よりは暑さや雨音は伝わりにくくなっています。
ROOGAの欠点は?
軽くて頑丈と非常に魅力的な屋根材で、施工する立場からも施工のしやすさも魅力的です。そんな全く欠点のないROOGAですが、あえて欠点を探すとすれば、まだ発売から12年しか経っていないこと。まだ10年足らずしか歴史がないんです。
瓦は日本に伝わってから1400年以上の歴史があり、長い年数の中で日本の風土にあった改良を重ねてきています。もちろんKMEWさんもROOGAを販売するにあたって実験、検証を重ねてきていますが、実際の建物に施工されるようになってまだ12年しか経っていません。今後素材の劣化や色褪せなどがあるかもしれません。
まとめ
軽くて頑丈という2つの魅力的な特徴をもつ屋根材ROOGA。
まだ発売されてから12年ですが、屋根材の開発という点ではKMEWさんには50年以上の経験があります。新素材屋根材ROOGAはこれからの屋根材として十分に魅力的な屋根材です。
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