屋根下葺き材(ルーフィング)について
Contents
屋根下葺き材(ルーフィング)とは

屋根(野地板)の上にまずは屋根下葺き材(ルーフィング)を貼る。
屋根下葺き材の種類
下葺材の構成
下葺材の構成下葺材は用途や目的に応じていくつも種類があり、その多くはアスファルトと基材の組合せから構成されています。
使用されるアスファルトと基材の性質により、下葺材の特長やグレードが決まってきます。■アスファルトと改質アスファルト
下葺材の主な構成材料のひとつがアスファルト。アスファルトは原油を精製して最後に残る石油製品です。すぐに浮かぶのは道路舗装に使用されているアスファルトですが、じつは太古の昔、ピラミッドを積み上げた際に、石どうしの隙間にアスファルトを詰めて水が浸入するのを防ぐ目的で用いられ、いわゆる「防水材」として長い歴史を誇る材料です。
一般的なアスファルトはセルフシール性があり、コールドフローにより自己癒着するといった防水に好ましい性質をもっています。その一方、高温で柔らかくなりすぎる、低温で割れてしまいやすいといった弱点を持っています。そういった点を改善するために、アスファルトにポリマー等を添加し機能を向上させた、改質アスファルト※を用いた下葺材の割合が近年増加しています。
改質アスファルトは高温でダレにくく、低温で割れにくいといった、高温から低温まで広い温度範囲で優れた特性を持つほか、弾性を持ち、ステープルや釘穴に対するシール性や耐久性に優れているなどの特長があります。
※改質アスファルトを“ゴムアスファルト”と呼ぶ場合もあります。
■基材
アスファルト系防水シートの基材には一般に紙(原紙)が使用されてきました。原紙にアスファルトを含浸させただけのものはアスファルトフェルトと呼ばれ、主に外壁下張材として使用されています。
防水性を向上させるため、アスファルトフェルトの両面にさらにアスファルトをコーティングし、鉱物質粉粒を付着させたものはアスファルトルーフィングと呼ばれ、屋根下葺材として使用されています。
原紙を使用したフェルトやルーフィングは風にあおられて破れやすいなどの問題があり、それを解決するため、原紙を合成繊維不織布で補強した下葺材などが使用されるようになりました。さらに、合成繊維不織布を基材として用いるタイプも登場し、次のような特徴を持つ下葺材も近年多く見かけるようになりました。
・高い寸法安定性をもちステープル部が破れ難い。
・建物の動きに対して追従する伸びがある。田島ルーフィング株式会社ホームページより引用
遮熱ルーフィング
遮熱ルーフィングとは、改質アスファルトルーフィングに熱を反射する不織布を加えることで屋根材から伝わる熱を反射し、野地板に伝わる熱を抑えることができるルーフィングです。

遮熱ルーフィング
屋根(野地板)と屋根材との間に空気層がある屋根材の屋根下葺き材として使用すると遮熱ルーフィングで反射された熱を屋根材の隙間から外に放出するとこができますが、スレート屋根材や金属屋根材のように屋根(野地板)と屋根材との間に隙間がない屋根材の屋根下葺き材で使用してもあまり意味がありません。
透湿ルーフィング
透湿ルーフィングとは、屋根裏にこもった湿気を屋根材の隙間から排出することができ、屋根裏の木材や野地板を乾燥した状態にすることができるルーフィングで、雨などの水は通さずに湿気だけを通す通気性のあるルーフィングです。

透湿ルーフィング
透湿ルーフィングも遮熱ルーフィングと同じように、屋根(野地板)と屋根材の間に空気層がないと湿気を屋根材の隙間から排出することができないので、スレート屋根材や金属屋根材のような屋根(野地板)と屋根材との間に隙間がない屋根材の屋根下葺き材で使用してもあまり意味がありません。
まとめ
家が建ち、屋根材が乗せられると屋根下葺き材を見ることはできませんが、屋根材の下でしっかりと雨から建物を守っているんです。
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