屋根葺き替え工事の屋根材選びで失敗しないために。
古くなった瓦、スレート屋根材、板金屋根材などを新しい屋根材に変えることを屋根の葺き替えと言います。
一昔前は、屋根の葺き替えと言えば「古い瓦から新しい瓦」というのが一般的でしたが、現在では屋根材も多種多様で、メリット、デメリットもそれぞれにあって一般の方には自分の住んでる家の屋根にどの屋根材が一番良いのかがわかりにくくなっています。
屋根材の選択肢が多くなった現在、屋根材の価格もピンからキリまで、「高いものがいい」「安いものがダメ」という訳ではなくて、いかに自分の住んでる家の屋根にベストな屋根材を選ぶかが重要なんです。
屋根の葺き替え工事のタイミングは?
屋根の葺き替えをする理由で多いのが、「屋根が古くなってきたから」「屋根が傷んで雨漏りしてきたから」「地震に備えて屋根を軽くしたい」など。ほぼ90%以上がこのような理由です。ではどのくらいで屋根材を新しくしなければいけないのか?
今の屋根材が瓦の場合は、30年〜50年。スレート屋根材、金属屋根材の場合は、15年〜30年。
もちろん屋根材の劣化が激しい場合はそれ以下でも葺き替えるべき場合もありますし、後ほど詳しく説明しますが昭和56年以前に建てられた家で、屋根材が瓦の場合は地震に備えるという意味でも屋根材を軽い屋根材に葺き替えたほうが良いこともあります。
また外壁塗装で家に仮設足場を設置する時に、ついでに屋根の葺き替えをしておくというのも仮設足場を設置する費用が1回で済むのでおすすめです。
屋根材の選び方
はじめに書いたように、昔は屋根材と言えば瓦ぐらいしか選ぶことができませんでしたが、現在では「瓦」でも和瓦、平板瓦、S瓦、波型瓦など多種多様で、スレート屋根材もカラーベスト、厚型スレートなど、さらには金属屋根材にも各種あり、セメント屋根材もあったりと様々な屋根材を選ぶことができます。
今の屋根材の種類、屋根を葺き替える理由によって、選ぶべき屋根材は変わってきます。
屋根の葺き替えで屋根材を選ぶ場合に重要になってくるのが、家の耐震性能です。
先ほど書いたように昭和56年以前に建てられた家の場合は、耐震性能が劣っている可能性があります。というのも昭和56年6月に建築基準法が改正され、耐震基準が変更になり地震に強い家を建てることが義務付けられました。そのために昭和56年の建築基準法改正以前に建てられた家は地震に対する耐震性能が劣っている可能性があり、屋根を軽くすることで少しでも耐震性能を上げておくことが望ましいのです。
昭和56年6月以降の耐震基準で建てられ、耐震性能に問題のない家は、地震の際にも瓦の重さに耐えられるので瓦から瓦への葺き替えでいいでしょう。もちろん瓦以外への葺き替えでも問題はありません。
昭和56年6月以前の耐震基準で建てられ、耐震性能に問題がある家は、地震の際に屋根の重さが原因で家にダメージを受ける可能性があるので、できるだけ屋根を軽くする意味でも瓦からスレート屋根材や金属屋根材などの軽い屋根材へ葺き替えた方がいいでしょう。少なくとも今の屋根材よりも軽い屋根材を選びましょう。
今の屋根がスレート屋根材で、屋根材の色褪せや割れなどの劣化が目立ち、屋根の葺き替えをする場合には、同じスレート屋根材に葺き替えるか、他の屋根材なら金属屋根材に葺き替えるほうが良いでしょう。
「値段が高い屋根材が良い屋根材」という考えは間違えではありませんが、どんな家にとっても良い屋根材とは限りません。地震の揺れに弱い耐震性能の低い家にとっては値段の安い屋根材のほうが良い屋根材である場合もあります。屋根の葺き替えで屋根材を選ぶ場合には家の耐震性能、耐久年数を十分に考えて選ぶことが重要です。
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