台風の雨風で雨漏りしやすい入隅の壁際の雨漏り修理方法。
今日の夜に四国、関西地方に接近し上陸しそうな台風20号。
台風の進路、風向きによっては大きな被害がでるかもしれないので細心の注意が必要です。雨漏りの被害も相当出るのではないかと危惧しています。普段の雨では雨漏りしなくても台風の雨風で雨漏りしてしまうこともあります。
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普段の雨では雨漏りしないのに、台風の風向きによっては雨漏りしやすい箇所があるんです。
普段の雨では雨の量が多くても全然雨漏りをしなくて、一定の方向からの雨風の時にだけ雨漏りする。雨漏りしやすい箇所があります。そのような条件で特に雨漏りしやすいのが入隅(いりずみ)と呼ばれる壁の部分です。
入隅部分は建物の中でも特に雨風を受けやすい構造になっていて、入隅に設けられた窓やサッシは特に念入りに雨仕舞いをしておかないと雨漏りしやすくなります。また入隅部分の瓦や板金部分からも雨漏りしやすくなります。
入隅部分からの雨漏り
入隅とは、2つの壁面が合う凹んだ部分のことで、台風の強風を伴う吹き降りの雨で雨漏りすることが多いのですが、特に築30年以上前の建物の場合、入隅の窓、サッシ、壁に十分な雨仕舞いがされていないことが多いので台風時に雨漏りすることがあります。
入隅部分の屋根に関しては、壁際の板金の劣化、瓦のズレなどが原因で雨が侵入し雨漏りの原因になりますが、その際の修理方法、また今後同じ箇所から雨漏りをさせない為の修理として、壁際の捨て水切り板金工事というのがあります。
壁際捨て水切り板金
壁際捨て水切り板金とは、壁際の瓦の下に施工するL型の板金のことで、もし壁際の瓦から雨が侵入しても家の中に雨を入れないようにする為の板金で瓦の下に施工するので外からは見えません。30年以上前の建物にはあまり施工されていませんが、最近の建物では必ず施工しなければならないようになっています。
入隅からの雨漏り修理工事例
入隅部の屋根からの雨漏りの場合は、まず周辺の瓦を外して壁際捨て水切り板金が施工されているかどうかをチェックします。
壁際捨て水切り板金が施工されていない場合は、下の写真のようになっています。
瓦を外すと壁の木材が見えていることがわかるかと思います。
このような場合は瓦から侵入した雨が家の中に入って雨漏りする原因になります。
壁際に屋根下葺き材(ルーフィング)を施工し、壁際捨て水切り板金を施工します。
外した瓦を元どおりに施工し完成です。
壁際の屋根からの雨漏りのほとんどは壁際捨て水切り板金が施工されていないことが原因で、壁際捨て水切り板金を施工することで雨漏りを止めることができます。もしそれでも雨漏りが止まらない場合は屋根ではなく壁や窓、サッシが原因で雨漏りしていると考えられます。
築30年以上経っている建物で雨漏りの不安、危険性がある場合は、壁際の瓦の下に壁際捨て水切り板金が施工されているかどうかを屋根屋さんに確認してもらうことをお薦めします。
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