屋根の色にちょっとした自分だけのこだわりを持ってみませんか?
「屋根を何色にしようか」新築や屋根の葺き替えの際に悩まれたことがある人もいるかもしれません。
屋根に載せる屋根材にはこだわりはなくても、家の見た目の印象は屋根材の色によってガラッと変わりますし、壁材の色とのコーディネートでも印象が変わるので屋根材の色を決めるのはなかなか悩ましいことだったりします。
最近の新築では、どんな家、どんな壁材にも合う黒、茶、銀黒というオーソドックスな色を選ばれることが多いですね。和風にも洋風にも合う色なので飽きることがなくて、色選びで迷ったらとりあえず黒、茶、銀黒にしておけば失敗することはないでしょう。
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暖色系の色を混ぜ葺きして南欧風な家
無難な色がよく選ばれる一方で、数年前から流行っているのが暖色系の色。
漆喰仕上げの白壁にテラコッタなどのスパニッシュ風な瓦を使うと家が地中海にあるような明るい南欧風な家になって、女性が好きそうなこじんまりした可愛い感じの家になります。
南欧風の家の屋根に使うオススメの瓦の色は、テラコッタ、素焼き、赤、茶色、黄色、白などの色で一枚で色がはっきりとしている瓦よりもランダムな感じの瓦を混ぜて使う方が全体的に色味が落ち着いて見えます。

新東(株) S形瓦セラム21
素焼き:ユーロピーチ 7:3
上の写真の屋根は、S瓦の素焼きとユーロピーチを7対3の割合で混ぜています。
素焼き(赤っぽい色の瓦)だけでもいいのですが、素焼きだけだとちょっと赤がきつい感じがするのをピーチを混ぜることで穏やかなかわいらしい感じにすることができます。
混ぜ葺きで屋根に表情を出すことができる
落ち着いた感じの赤系の色の瓦を混ぜて使うことで、屋根に秋の紅葉した木々のような表情を出すこともできます。

(株)鶴弥 スーパートライ110サンレイ ティエラレッド、ティエライエロー、ティエラホワイト 5:2.5:2.5
上の瓦は同じ色の瓦でも1枚ごとにちょっとずつ違った色味になるようにスパッタリングという加工を施しているので、混ぜて使うのにオススメの瓦です。写真の屋根は3つの色を混ぜて使っていますが、混ぜる色、混ぜる割合を変えることで様々な表情の屋根にすることができます。
混ぜ葺きは職人のセンスが問われる
このように2色以上の色の瓦を混ぜて使うことを混ぜ葺きというのですが、瓦を混ぜ葺きのする場合、色の選択、色の割合はお客さんに決めていただくのですが、実際に屋根の上のどこにどの色を置くのかを決めるのは屋根職人の仕事で、現場に入ってくる瓦はそれぞれの色で別れて入ってくるからその段階では混ざってはないんです。
屋根の上にそれぞれの色の瓦を上げて、瓦を並べる時に配色の割合を頭に入れつつ「瓦を取って置いて打つ」という単純作業の中に「色を選択する」作業が入ることで途端に悩ましい作業になるんです。
同じ色が並びすぎるのも変だし、同じパターンで色を変えるのも変、縦列、横列ばかり気にしていたら斜めに同じ色が揃うことがあってそれも下から見たら屋根に筋が通って見えるから変。全体的に適当にランダムに混ざるように置くのが意外と悩ましい作業で職人のセンスが問われる作業なんです。
いかにバランスよく綺麗にランダムに混ぜることができるか。
悩ましく、センスを問われる作業だけにやりがいと達成感がある混ぜ葺き。
人とは違う屋根の色にしてみたいと考えているなら混ぜ葺きをオススメします!
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