他の屋根材に比べると頑丈で長い耐久年数がある瓦にも弱点はある。


寒い季節になるといつも瓦のことで気になることがあります。
毎年冬になるとお伝えしたくなる瓦のこと。毎年冬になると相談されることが多くなる瓦のこと。
瓦屋、屋根屋にとっては常識で当たり前なことなんですけど、一般的にはあまり知られていないこと。

瓦が凍る(こおる)、凍てる(いてる)

瓦はご存知のように他の屋根材に比べると頑丈で耐久性があるのが特徴でそれが長所の一つでもあって、瓦の耐久年数は50年以上と他の屋根材に比べると圧倒的に長い耐久年数があります。
ですがそんな瓦にも短所や弱点があって、一つは重さ。よく言われることですが瓦は他の屋根材と比べると圧倒的に重いです。
もう一つは実は寒さに弱いということで、冬の気温がマイナス何十度にもなるような地域や豪雪地域では瓦が凍って割れてしまうことがあるので屋根材として使うことが難しいんです。

寒さで屋根材が凍ってしまうのはどんな屋根材でも同じなんですが、瓦は原材料が粘土(土)で、粘土(土)を高温で焼いて作る陶器ですので雨や雪が降ると多少は瓦の内部に水分が浸透してしまいます。
特に雪が屋根に積雪すると瓦の内部に水分が浸透しやすくなります。

内部に浸透した水分は、あまりにも気温が下がると水分が凍り、気温が上がると凍った水分が溶けます。
そしてその水分が蒸発する前にまた気温が下がって凍る。
この凍る溶けるの繰り返しによって瓦に浸透した水分の体積が膨張縮小します。それによって瓦が内部からささくれたように割れてしまうことがあるんです。

 

凍って割れてしまった瓦。

凍って割れてしまった瓦。

この凍って割れる瓦の特徴としては瓦の裏面の釉薬が塗られていない(色がついてない)部分から割れてくることが多く、瓦の表面は割れていないために発見が遅れてしまうことがあります。
見た目は問題なくても瓦の裏面が割れているので気がつかないうちにどんどん瓦が割れていってしまうんです。

上の写真のように割れているのがはっきりとわかる瓦はいいんですけど、見た目は大丈夫そうでも裏面が割れてしまっていることがあるので割れている瓦だけを修理しても次の冬には別の瓦を修理する必要があったりします。

最近では瓦を作る時の粘土(土)を焼く温度が昔より高くなり温度管理もしっかりとしているので瓦が凍っても割れてしまうようなことは少なくなってきましたが、焼きの甘かった30年ほど前に作られた瓦で起こることがある現象です。

また冬の気温が低い地方は初めから寒さに強い瓦を使って対策をしているために瓦が凍って割れることは少ないようですが、逆にあまり寒くない地方で使われている30年ほど前の瓦が凍って割れてしまうことがあるように感じます。
特に北面、西面など太陽に光が当たりにくい屋根面では積雪時に雪が溶けにくく、瓦の内部に浸透した水分が凍りやすいので注意が必要です。

ひょっとしてうちの瓦もそうなのかもと思われる方はお近くの屋根屋さん、瓦屋さんに相談してみてくださいね。

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岡 公司
播州瓦工業株式会社 専務取締役 岡 公司です。 瓦好きな屋根屋が瓦のこと、屋根のことをFacebook、Twitter、Instagram、ブログ、ニュースレターで発信しています。 SNSのフォローお待ちしています。どうぞ気軽にフォローしてください。 あなたの屋根の不安と悩みの解消のお手伝いをさせていただきます。

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